iPhoneがスタートしたのは、2007年の事でした。初代iPhoneは、回線速度が2Gと非常に遅かったのにも関わらず、販売日当日には多くの方が列を作りました。非番の警察官がAppleストアの警備に駆り出されるほど熱狂的な盛り上がりを見せたのです。初代のiPhoneは、日本で採用されていた通信規格に適合していなかったため、販売されることはありませんでした。初代のiPhoneは、これまでウェブサイトを閲覧する際にストレスを感じるようなノキアやブラックベリー製のスマートフォンとは違い、しっかりとインターネットを楽しむことができました。
初代iPhoneの発売から一年が経過し、iPhone 3Gが日本で発売されることになりました。海外での盛り上がりを羨ましく思っていた日本でも大変な騒動が起こりました。今のようにオンライン予約ができなかったので、1400人が行列を作る騒動になりました。この騒動は、オンライン予約ができるようになるまで、風物詩のように定着していきます。3G回線になったことで、初代のiPhoneよりもサクサクとウェブサイトの閲覧ができるようになった他に、App Storeが追加されるなど革新的なアップデートが行われました。2009年に発売されたiPhone 3GSでは、電子コンパス機能に加え、初代iPhoneとiPhone 3Gにはなかったビデオ撮影ができるようになりました。